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| ケータイの電源切って鳥になる 千葉 太田ヒロ子 |
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| 河口には誰も拾わなかった桃 宮城 山河弘道 |
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| ホスピスを見舞う言葉がまだ書けぬ 神奈川 五十嵐修 |
| 床ずれに訊けば親身の度が分かる 東京 大塚牧人 |
| 申告をすませて春の陽に気づき 千葉 太田ヒロ子 |
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| 万歩計もっと笑顔で歩けぬか 東京 村田昭 |
| この次は誰の葬儀で顔合わす 神奈川 岡部達昭 |
| 見送りの母豆粒になって佇(た)つ 東京 小島満里 |
| リハビリの箸ひたむきに豆挟む 山形 菊池克二 |
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| こわれもの注意の札を古希に貼る 東京 今井ゆずる |
| 百歳に聞くと嫌いなものがない 神奈川 五十嵐修 |
| 次の職求め掠れるボールペン 神奈川 大木俊秀 |
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| 庭を持つ頃には家族散り散りに 東京 木佐敬久 |
| 手書き文字一文字もないお礼状 神奈川 岡部達昭 |
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| 一病が連れを探していて困る 埼玉 小川昌之 |
| 見舞客来る寝たきりへ少し紅 神奈川 大木俊秀 |
| ひと休みしたがる亀が増えている 神奈川 岡部達昭 |
| 定年の机の奥のインク消し 宮城 山川弘道 |
| いざという時に役立つ皮下脂肪 千葉 太田ヒロ子 |
| 古里の駅にずうっとある鏡 山形 菊池克二 |
| どなたとも木綿どうふはすぐ馴染む 東京 佐藤季類 |
| こっそりと近づいてきた介護法 埼玉 小川昌之 |
| 後ろから男は老けてゆくのだな 神奈川 五十嵐修 |
| こめかみのあたりに昨晩のお酒 神奈川 大木俊秀 |
| 介護してこころ二つがひびき合う 奈良・桜井市 辻野帛子 |
| 日々介護重いさだめとして耐える 神奈川・藤沢市 及川喜子 |
| 介護法利用したいが施設待ち 静岡・清水市 柴田敏郎 |
| 行き届く介護に喜寿の頼り切る 兵庫・伊丹市 倉田眞之助 |
| 介護保険医療費老いにのしかかり 仙台市 星幾代 |
| デイケアで愚痴も自慢も聞く日和 北海道・帯広市 田村賢治 |
| 人寄れば介護の話二〇〇〇年 栃木・宇都宮市 猪瀬一翠 |
| 介護保険よいという人いわぬ人 愛媛・松野町 岡政市 |
| 母を介護する姿子に見せておく 東京・中野区 大木奈名 |
| ヘルパーの誠意にはずむ心づけ 千葉・柏市 金子馨 |
| 突然の介護で見よう見まねです 群馬・高崎市 加藤貴美 |
| 介護の手休めて時雨れ聴いている 神奈川・厚木市 落合昌子 |
| こぼれそうな涙こらえて介護する 東京・杉並区 山本弘 |
| 介護体験交わしお互いがんばろう 横浜市 伊藤春善 |
| 見舞客来る寝たきりへ紅すこし 東京・国立市 沖俊修 |
| 孝行と褒められ照れている介護 東京・大田区 須山周 |
| 足枷と手枷の母を介護する 京都・舞鶴市 浅野精一郎 |
| 子を介護これも一種の逆縁か 千葉・浦安市 小山環 |
| 年金が介護保険にかじられる 東京・小平市 鈴木玲子 |
| 寝たきりへ娘の婿もいい人で 名古屋市 加藤修子 |
| ヘルパーに子の手も足して母を看る 千葉市 渡辺惇子 |
| 豊かぶる国の不安な介護法 神奈川・藤沢市 妹尾安子 |
| 熱すぎぬように老母へ粥を吹く 福島・いわき市 小川恵美 |
| 介護する愛は札束では買えぬ 大阪市 斎藤結実 |
| 天引きでウムを言わせぬ保険料 静岡市 望月一朗 |
| ランク付けられて介護の手にすがる 東京・武蔵村山市 久保清美 |
| 介護するほうがされるよりもやつれ 千葉・柏市 野津安司 |
| 妻の父も夫の母も要介護 大阪市 金子清子 |
| 寝たきりへ友の訃報は言わずおく 北海道・函館市 中村綾 |
| 介護体験発表会に人あふれ 東京・町田市 千葉克良 |
| 寝たきりの姉に昔の話する 神奈川・綾瀬市 宮本照男 |
| 出世断念老母を看なくてはならぬ 東京・中野区 沖奈名 |
| 障害の体験生かす介護人 神奈川・藤沢市 妹尾安子 |
| 良くなってまた温泉に行きましょね 石川・羽咋市 今藤かつ子 |
| ヘルパーを娘のように頼りきり 北海道・旭川市 鈴木俊秋 |
| 訪問看護家族の裏面見てしまい 埼玉・蓮田市 田林晃 |
| 千度いびった嫁だが介護してくれる 愛知・扶桑町 浦嶋隆三 |
| ヘルパーに元気をくれる「ありがとう」 神奈川・藤沢市 妹尾安子 |
| 徘徊の母を背に負う父の帯 高知・中村市 遠近哲代 |
| すがる目が介護認定聴いている 横浜市 中根和子 |
| 長男の嫁だ介護は覚悟する 石川・羽咋市 今藤かつ子 |
| ヘルパーはまず繰り言を聞いてやり 東京・杉並区 田野倉豊 |
| ヘルパーに元気をくれる「ありがとう」 神奈川・藤沢市 妹尾安子 |
| 温泉へ介護疲れの妻を遣り 千葉・柏市 野津かおる |
| 老い一人介護保険よ頼みます 岐阜・関ヶ原町 野尻勇作 |
| ひとときを介護はなれて月といる 新潟市 磯部ハナ |
| ローテーション組んだ介護の荷が重い 徳島・阿南市 島田利幸 |
| 介護士の美女の手当に春戻る 岡山市 川本富雄 |
| 介護する身もいたわりに飢えている 京都・下京区 野村千恵子 |
| 寝たきりの祖母をいたわる青スダレ 岐阜・本巣町 古池孤月 |
| 介護の手休め積乱雲を追う 東京・田無市 川口年子 |
| 在宅介護うたい文句でまだ馴れず 神奈川・鎌倉市 保坂みつ子 |
| 美しく老いる話へ介護法 埼玉・飯能市 小川宗作 |
| 介護日を指折り数え待つわたし 徳島・美馬町 加藤文明 |
| 母を看る身です長居はできません 大分・院内町 江口正尚 |
| 介護する嫁に遺言書いておく 長崎市 立川初義 |
| 介護法子より福祉課近くなり 北海道・士別市 斎藤猛 |
| 入院か自宅かいずれか子が決める 兵庫・姫路市 木畑勤 |
| 寝たきりへ向き変え見せる青い空 熊本市 古関実 |
| 要介護2に○がつくM生まれ 広島・大朝町 橋本亜紀 |
| 年寄りが年寄り背負い介護する 神奈川・綾瀬市 宮本照男 |
| 家族とは何かに突き当たる介護 石川・羽咋市 池田はるを |
| 姑を看る気配りことばづかいにも 東京・中野区 沖奈名 |
| さよならは畳の上と願う夢 福井・鯖江市 長谷川芙美女 |
| おかげさまデーサービスのバスを待つ 青森・鶴田町 木村恵子 |
| 定年を親の介護が待っていた 愛媛・松山市 楠本義道 |
| 子育てが終わり介護のお手伝い 横浜市 谷田部冨義 |
| 母さんの面倒看てるぬいぐるみ 石川・羽咋市 長岡弘隆 |
| 若い娘の介護に触れてよみがえる 福島・福島市 吉岡東峰 |
| 長病みの母の手を何度も握る 東京・品川区 金子清利 |
| 病気したことが役立つ介護の手 横浜市 谷田部冨義 |
| 生きる喜びをデーサービスが呉れ 岩手・石鳥谷町 佐々木眞子 |
| 行く道と思えば熱の入る介護 神奈川・藤沢市 妹尾安子 |
| クラス会介護体験談となる 神奈川・綾瀬市 宮本照男 |
| くり返す話あいづち打つ介護 東京・国立市 佐藤信子 |
| 自分だけ介護受けると夫決め 横浜市 中根和子 |
| どうしてもお金のことになる介護 神奈川・綾瀬市 宮本照男 |
| 介護してもらう気疲れなど言えぬ 千葉市 太田ヒロ子 |
| 核家族割り切って待つ介護の手 東京・武蔵村山市 久保清美 |
| 寝たきりの目線に花のある介護 神奈川・藤沢市 妹尾安子 |
| しゅうとめと実母の二人看てる姉 仙台市 佐藤あきこ |
| 志ん生の声も介護のお手伝い 神奈川・綾瀬市 宮本照男 |
| 母を拭く湯の熱すぎずぬるすぎず 東京・中野区 大木奈名 |
| 薬より効き目のあったいい介護 横浜市 谷田部冨義 |
| ヘルパーになって人間取り戻す 山梨市 雨宮五郎 |
| プライドは惚けぬ傷つけない介護 福岡・久留米市 高柳和花 |
| 寝たきりの老婆が拝む嫁の背 青森・蓬田村 工藤正一 |
| お世話する心に打算生まれない 神奈川・座間市 江口博 |
| ビタミン剤飲んで介護へ活を入れ 東京・杉並区 田野倉豊 |
| 梅雨明けの空を羨む介護妻 仙台市 木村郁美 |
| 当たり前のことを介護と騒ぎ立て 千葉市 太田ヒロ子 |
| 点滴と妻を両手に朝の試歩 静岡市 杉山健次 |
| 老介護明日はわが身と腰伸ばす 岩手・陸前高田市 鈴木六也 |
| 実の娘以上の嫁に介護され 東京・国立市 佐藤信子 |
| なんとなく介護保険に持つ不安 静岡・修善寺町 大城道也 |
| サービスの違い気になるとなり町 埼玉・東松山市 川上一郎 |
| 介護するまあるい嫁がいてくれる 千葉・柏市 野頭やすし |
| 寝たきりへ笑顔届けに行く介護 東京・国立市 佐藤のぶこ |
| 介護するされる歴史は繰り返す 石川・羽咋市 今藤かつ子 |
| 坂道を二人一脚要介護 大阪市 斉藤秀子 |