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往復書簡

料理研究家 城戸崎 愛さん

城戸崎 愛様

先生のエッセイ集「戦火とドーナツと愛」をお送り下さり、ありがとうございました。これは本業の料理とはまったく関係なく出された初のエッセイだそうですね。
生い立ちから青春時代、つまり私の戦争を振り返ったと、あとがきにありますが、日々報道されるイラクの悲惨な状況を知るにつけ、昭和の戦争を体験された先生のご体験を読ませて頂き、私の考え整理する一助にさせていただきます。
 私がアナウンサ−時代「きょうの料理」のお相手をさせて頂いたのが、先生とのお付き合いの始まりですね。といっても長いことご無沙汰で、その後「ラブおばさん」という愛称で視聴者に親しまれているご活躍に声援をおくっていました。私は結構大病をしていまして、これまで変形性股関節症、そして大腸ガンと2度の入院を致しました。いずれも慶応病院で、お近くにお住まいの先生をなつかしく思い出しておりました。本当によく通いましたね。実は私、3回目の入院から家に戻ったばかりなのです。股関節症の再手術をしました。まだ杖に頼る不自由な生活で、これから日常生活をおくりながら筋力を鍛えるリハビリに励みます。主治医が自宅でのリハビリメモを書いてくれました。その中に1日3回、10分くらいずつ歩く、というのがあるのです。ああ、これは簡単と思ったのですが、何せこの暑さ、初日からギブアップして明日やればいいやと、早くも易きに流れ始めました。それにせめてシエ-プアップして退院したかったのですが、これも叶わず。いやはや、シンドイ夏になりそうです。

村田幸子 2004年6月28日

村田 幸子様。

 退院 おめでとうございます。

年を重ねると、体調は気になりますが 余り無理しないように仲良く 付き合いたいと思います。私も終戦後 病気とは仲良し、結核、癌、糖尿病、との付き合い。良きお医者様との御縁で明るく過ごしてきました。人間謙虚にもなりました。思いやりも、病気のお陰で。仕事もあり、忙しく動いていると、悩みも遠のいてくれます。”NGP” につこり、元気で、ポツコリで行きたい。余り 神経質になつても、暗くなるのが性に合わないので。 糖尿暦十九年、二週間に一度は検査に、、、これだけは守り續けています。通院日のまえ二ー三日 は少し減食、検査が終わり帰りは あんぱん 大福を買い ニコニコで帰宅する。少し甘えているこの頃です。

「戦火とドーナツと愛」を二年半かけて先日「六月十八日」に出しました。ボケきらないうちに、自分の軌跡を整理したくて、子供の無い私、何か語り継ぐ事を、、、と作文の苦手な私が、由井りょう子さんに助けられての それも料理に全く関係のないエツセイ なので大変でした。 取材旅行も、若い皆さんに助けられて 総てお蔭様、感謝の気持ちで一杯。 今、自分は本当に幸せ。この気持ち先日 ラジオ深夜便「古屋和雄アナウンサー」ではなしました。新幸福論と題して。
新しい事にもチャレンジしようと気持ちだけは  と張り切つているところです。

城戸崎 愛 2004年6月30日

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