医師、作家 米山 公啓さん
米山公啓さま
先生は年明け早々クル−ズにお出かけでしたよね。もうお帰りになりましたかしら?
今年のお正月はとても暖かで穏やかでしたが、この所冬らしい日々が続いています。長年、年始のご挨拶という社会的慣行から遠ざかっており、今年こそ社会復帰しようと努力したのですが、叶いませんでした。毎年、皆さんから頂戴する賀状を楽しませて頂いているばかりです。今年も又、先生の賀状が圧巻でした。あのお召し物は誂えたのですか。飽くなき挑戦魂に乾杯です。今年もよろしくお願いします。
私は新年から結構取材に歩きました。テ−マは精神障害です。支援体制が整えば地域社会で暮らせるという入院患者が、現在72000人ほどいるということです。厚生労働省はこの方達を地域で暮らせる様支援体制を整えると明言しました。ストレス社会において心に病を抱えているひと達は多いですね。それなのに社会の偏見は強く、受け入れようという気持が欠けています。心の病を抱えた当事者からは「マスコミの報道がそれを助長している。もっと精神障害についてきちんと理解し、正しく報道してほしい」と強く指摘されます。情報を発信する者の一人として、その原点は決して忘れてはいけないと改めて自戒する新年でもありました。
先生は今年も又、たくさんの本をお書きになるのでしょうね。作家の五木寛之さんがこんな事を言っていました。「ある一定の限界点を超えると、文章の質が変わる。従って2〜3冊本を書くなら、何十冊も書いた方がいい」と。それを信じれば、私たちも放送原稿をたくさん書きますが、書けば書くほど質がよくなるということになります。しかしどうもまだ私はそこまで実感できません。残念ながら。
庭の梅がほころびそうです。毎日やってくるメジロ、シジュウカラ、スズメたち遊ぶ様に、心和んでいます。ではまた。
村田幸子 2004年1月22日
村田幸子さま
あっという間に年が明け、メキシコクルーズにでかけておりました。今回は非常にいい船で、船内のレストランもすばらしく、これ以上の船はいまのところ、望めないかもしれません。
船のキャビンには執事(バトラー)がいて、なんでも聞いてくれます。すごいと思ったのは、私がなにを次に望んでいるかをすぐに察してしまうことです。ちょっと気持ちが悪いと言えば、船酔い止めを持ってきてくれました。インタビューで訊いてみると、「相手の言葉の先を読むんです」と言ってました。
サービスをする人はこうでなければいけないのでしょう。医療はサービス業だと言われることに、抵抗のある人がまだまだ多い日本では、患者の要求の先を読むようなサービスができるようになるのは、いつのことなのでしょうか。
少なくとも医療関係者にクルーズのサービスを体験してもらい、医療に反映できるようになればと思っております。
年賀状のあの服は、ドイツのニールンベルグのお店で偶然発見して、私が入るサイズもあったので、思わず買ってしまったものです。
新しい発見を求めて、今年も世界中をさまよう予定です。
米山 公啓 2004年1月29日
