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往復書簡

医師、作家 米山 公啓さん

米山公啓さま

日曜日の朝7時過ぎ、わが家の横の一方通行を、サイレンを鳴らしつつ逆走していく消防自動車のけたたましい音で目が覚めました。道を隔てて2軒ほど先のお宅から出火。風向きが反対だったので助かりましたが、煙モクモク、火の粉が散って怖かったです。類焼はありませんでしたが、年末に火を出してさぞ心細いことでしょうね。それにしても暖かい年末ですこと。数週間前から野鳥のエサ箱にヒマワリの種を入れ始めましたら、すぐにシジュウカラがやってきました。番いが交互にエサ箱に降り、一粒とっては木の幹にぶつけ器用に皮を向いてタネを取り出しています。皮がひらひらと舞い降りて、木の下は次第に白くなってきました。時にスズメがエサ箱を占領し、自分でも食べられるのではとタネを口にするのですがむくことが出来ず、すぐに吐きだします。それを何回も繰り返すので、タネが辺り一面に散乱してしまいます。
ナント学習能力のないスズメでしょうか。でもその仕種は実に愛らしく見飽きません。ミカンやリンゴを木の幹にかけておくと、メジロがやってきます。しかしひよがほとんど食べ散らかしてしまい、ひよがいなくなった途端、どこからかメジロがス−ッっとやってくるのです。その駆け引きも面白いですよ。こんな風に年末の1日は暮れていきます。のどかですね。

村田幸子 2003年12月23日

村田幸子さま

 風邪に気を付けてくださいと、言っておきながら、極寒?のドイツから戻って、風邪をひいてしまいました。医者のくせに風邪をひくと、大騒ぎで、いつもながら咳が止まらなくなり、普通、患者さんには処方しない副腎皮質ホルモンで咳を止めています。
 こういう時に限って講演会があり、声が十分にでないまま、しゃべるのは辛いものです。健康のありがたさを感じますね。
 フランスの田舎町の公園で、スズメを見ました。日本のスズメとほとんど変わりません。目立たず、人のじゃまをしなかったからこそ、世界中で生きているのでしょう。 スズメの生き方に、妙に惹かれました。
 村田さんに以前、「一番目立った年賀状だった」と言われた記憶がありますが、今年もまたやってしまいました。年賀状にご期待ください。
 年明けすぐに、メキシコへクルーズに出かけます。それまでに体調が万全になるか心配ですが、原稿を書きながら、自然治癒を待ちます。
 このまま暖冬を期待するこのごろです。

米山 公啓 2003年12月23日

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