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往復書簡

評論家 俵 萠子 さん

俵萠子さま

大学の先輩が「校歌・応援歌」のCDを送ってくれましたので、昨日はそれを聞きつつ、家事に励みました。秋晴れのいい天気でしたのでとてもはかどりました。我が母校に、こんなにもたくさんの応援歌があったのかとビックリしましたが、聞いているうちに段々と思い出し「立教、セントポ−ル、おお我が母校」というくだりでは、どうしても涙が出てきました。
私の大学時代は、長島選手こそ卒業しておられましたが、まだまだ大学野球全盛期で、よく神宮に通いました。私たち女子大生は、相手側の選手がバッタ−ボックスに入ると「キャ−ッ」と、長く尾を引いた奇声をあげ打者に牽制をかけるような、何とも品のない応援をしていたんですよ。
CDに合わせ応援歌を大声で歌いながら、久しぶりに当時のことに思いを巡らし感傷に浸った一日でした。

しばらくご無沙汰していて。
このところいくつかのシンホジウムに参加したり、コ−ディネ−タ−などのお役目を務めたりしていました。こうした会合で最近とみに感じるのは、パワ−ポイントをやたら使用するという風潮です。檀上のシンポジスト一人一人が、自分の前にパソコンを置き、パワ−ポイントを使って説明します。それが効果的に使われるのならともかく、多くは「ハイ次、ハイ次」と目まぐるしく画面展開をはかり、しかも画面一杯に情報を載せているので、会場の人達はそれを追うだけで精一杯。ほとんどついていけない状況です。参加者を置き去りにした、シンポジストだけの自己満足のようなやり方に、本当に疑問を感じました。パワ−ポイントを使うと、どうしても情報過多になります。聞いている人にもっと親切な使い方を考える必要がありますね。

赤城は紅葉真っ盛りでしょうか。

村田幸子 2003年10月27日

村田幸子さま。

しばらく、メールが来ないので、また日本中をうろうろしてるんだろうと思っていましたよ。

私は反対に、わりに腰を落ち着けて、赤城の森の紅葉を待ちわびています。きのう、いつもの写真通信を送ったけれど、見ていただけましたか?それから、私たちのメール通信を、私のHPにものせさせていただきました。愛犬くうちゃんのイラスト入りです。ご覧ください。

あなたのメールに書いてあったパワーポイントのこと、わたしも、同感です。学会ならいざ知らず、一般の人がいる会場で、「ハイ次、ハイ次」をやるのは、場違いです。私は講演やシンポジュウムのベテランですが、一般の人が対象のときは、情報プラス感動が必要だと考えています。つまり「思い」が必要なんですね。思いを伝えるには、話術や間が大切だと思っています。

11月16〜17日は、「1,2の3で温泉に入る会」の第3回の全国温泉大会です。今年は、下呂温泉へ行ってきます。手術以来、温泉に入れなかった人達と一緒にドボンをして、また一緒に涙を流すかもしれません。

      ではまた。お体に気をつけて。

俵 萠子 2003年10月31日

編集部注 参考:耳よりコラム 2002年6月17日号「温泉みんなで入れば怖くない」 〜1・2の3で温泉に入る会〜

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